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PwCコンサルティングへの中途採用の転職難易度|面接対策も解説

PwCコンサルティングは、世界的な大手コンサルティングファームとして多くのビジネスプロフェッショナルにとって憧れの職場です。しかし、中途採用での入社は難易度が高く、入念な準備が必要です。求められるスキルや知識は非常に幅広く、自己分析を徹底して自身の強みをしっかりとアピールすることが求められます。

この記事では、PwCコンサルティングの中途採用の難易度や求められるスキル、募集職種について詳しく解説します。また、選考プロセスや面接対策のポイントも紹介するので、PwCコンサルティングへの転職を目指す方はぜひご覧ください。

1. PwCコンサルティングへの中途採用の転職難易度

中途採用の場合において、PwCコンサルティングへの転職難易度は非常に高いと言われています。

そもそもPwCコンサルティングは、コンサル業界の「BIG4」と呼ばれる大手コンサルティングファームの1つです。BIG4は下記の4社で構成されています。

  • PwCコンサルティング
  • デロイト トーマツ コンサルティング
  • KPMGコンサルティング
  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング

PwCコンサルティングは業界をリードするコンサルティングファームであるため、求める人材のレベルが高くなっています。

さらに、選考プロセスには「ケース面接」という難易度が高い面接が含まれており、選考通過が難しいことが特徴です。

まずはPwCコンサルティングへの転職者にはどのようなスキル・知識が求められるかを理解した上で、面接対策を進めるとよいでしょう。

1-1. PwCコンサルティングへの転職で求められるスキル・知識

PwCコンサルティングへの転職では、下記に挙げる5つのスキル・知識が求められます。

(1)論理的思考力

PwCコンサルティングでは、クライアントが抱える課題を、総合的なコンサルティングのサービスの提供によって解決することが求められます。

クライアントが抱える課題を分析して改善策を提案するためには、物事の因果関係を正しく把握できる論理的思考力が必要となります。

(2)業界知識

PwCコンサルティングがコンサルティングサービスを提供する業界は多岐にわたります。中途採用を目指す場合は、以前に自身が属していた業界など、特定の業界について深い知識を持っていることが求められるでしょう。

(3)コミュニケーション能力

コンサルティング業務を実施する際は、クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションが不可欠です。情報の伝達・共有を行いやすくする「プレゼンテーション能力」や、合意形成に役立つ「交渉力」などが求められます。

(4)チームワーク力

PwCコンサルティングではチーム単位でプロジェクトを進めるため、チームメンバーと協力できるチームワーク力が必要です。

また、マネージャー職のようにチームを率いる職位への転職を目指す場合は、チームを円滑に動かすリーダー力も求められます。

(5)英語力

PwCコンサルティングは外資系企業へのコンサルティングを提供しており、英語でのレポート作成やミーティングを行う機会があります。社内のコミュニケーションに英語を用いるケースもあるため、英語力を磨くことがおすすめです。

2. PwCコンサルティングへの中途採用の募集職種

PwCコンサルティングが中途採用で募集している職種について、4つの募集職種例を紹介します。

(1)SAPコンサルタント【ET-ES】

SAP関連ソリューションを活用し、クライアント企業の変革を支援する職種です。採用後は業務・IT改革の全体計画策定支援から、SAP導入支援や本番稼働後のサポート、SAPロールアウト/ロールイン支援までを担当します。SAP関連プロジェクトでの実務経験がある方に向いている職種です。

(2)戦略コンサルタント【Strategy&】

ビジネス変革を進めるクライアント向けの戦略策定と実行支援を行う職種です。クライアント企業が持つ強みや他社との違いを調査・分析し、データにもとづく施策提言と実行支援などを提供します。

(3)セキュリティエンジニア【TRC-CRR】

サイバーインテリジェンス情報の生成と、サイバーインテリジェンスを活用したサービスの開発・導入などを行うエンジニア職です。サイバーセキュリティに課題を抱えるクライアントに対し、コンサルタントと協力してさまざまなソリューションを提供します。

(4)ビジネス企画・運営・管理系【Consulting-Mgmt-PMSO】

コンサルティング担当役員直下の組織において、コンサルティング部門のマネジメント強化やビジネス推進のサポートを担う職種です。マネジメント関連会議・イベントの企画や計数管理、ビジネス戦略・アクションプラン策定支援などを行います。

出典:PwC Japanグループ「募集要項(PwCコンサルティング合同会社 中途採用)」

出典:PwCコンサルティング合同会社「職種一覧・セミナー」

3. PwCコンサルティングに向いている人の特徴

PwCコンサルティングで活躍するためには、どのような資質を持っていればよいかが気になる方も多いでしょう。以下では、PwCコンサルティングに向いている人に共通する5つの特徴を解説します。

3-1. 挑戦心・行動力がある人

クライアントが成果を実現するために課題に挑戦し、必要な行動を起こせる人がPwCコンサルティングに向いています。

PwCコンサルティングのサービスを利用するクライアントは、自社のみでは解決が難しい経営課題を抱えています。挑戦心・行動力がある人は、クライアントが抱える課題を解決に導いて成果の実現につなげられるでしょう。

特にPwCコンサルティングで働くコンサルタントは、解決策の提案だけでなく、実行支援も行うことが求められます。提案した解決策をクライアントとともに実行し、実現まで伴走する行動力が必要です。

3-2.キャリアパスを自分で構築したい人

PwCコンサルティングはキャリア構築制度が充実していて、思い描くキャリアパスに挑戦できる成長環境が用意されています。

PwCコンサルティングの代表的なキャリア構築制度が「トレーニングプログラム」です。中途入社の方向けに短期スキルアップを図る「CCSA」や、キャリアを積んだ管理職向けの「Manager Training」があります。デジタル領域に不安がある方は、「Digital Upskilling」で最新のデジタルスキル・知識を習得可能です。

他にも、先輩社員がキャリアアドバイザーとなって後輩社員を導く「コーチング制度」や、国際的な感覚・慣習を習得できる「グローバルモビリティ制度」もあります。

3-3. 知的好奇心が旺盛でスキルを磨きたい人

PwCコンサルティングはさまざまな業界・業種に属するクライアントにサービスを提供しており、働くことで幅広い業界知識やスキルを磨けます。

クライアントの業界や企業について情報収集・分析を行う作業は簡単ではありません。常に最新情報を把握することは多大な労力がかかるものの、知的好奇心が旺盛な方は楽しんで業務に打ち込めるでしょう。

また、論理的思考力・データ分析能力・コミュニケーション能力などを磨く機会が豊富にあり、コンサルティングスキルを高められます。

3-4. 優秀なメンバーと協力して仕事を進めたい人

PwCコンサルティングではコンサルティングサービスを提供するにあたってプロジェクトチームを組織する方式となっており、優秀なメンバーと協力して仕事を進められます。

中途採用や若手といった立場の違いにかかわらず、プロジェクトにとって有益な提案は尊重する企業文化が作られていることがPwCコンサルティングの特徴です。もちろん他メンバーの活発な意見を聞く機会も多く、優秀な人に刺激を受けて自分の考えをブラッシュアップできます。

3-5. 社会課題の解決に興味がある人

PwCコンサルティングは「ソーシャル・インパクト・イニシアチブ」という指針を打ち出していて、社会課題の解決に興味がある人に向いています。

ソーシャル・インパクト・イニシアチブは、価値観を共有するステークホルダーが協働して、社会課題の解決につながる取り組みを進めるという内容です。

PwCコンサルティングでは、貧困の連鎖を断ち切るための解決策の模索や、地域のコミュニティ拠点整備事業などの取り組みを実施しています。社会課題の解決に興味がある人は、自分たちの活動で社会をより良く変えていくやりがいを感じられるでしょう。

4. PwCコンサルティングの選考プロセスと面接対策

PwCコンサルティングの選考プロセスは、一般的に下記の流れで進みます。

1 書類選考
応募書類をもとに、応募者の経歴、資格、志望動機を確認し、応募要件を満たしているかを判断します。
2 Webテスト
応募者の資質や知的能力を確認するために、GABなどのWebテストを実施します。
3 一次面接
質疑応答を中心とした人事面接が行われます。
4 二次面接
ケース面接やフェルミ推定の形式で二次面接が行われます。
5 三次面接
質疑応答を中心とした最終面接が行われます。
6 リファレンスチェック
応募者の経歴や人柄などを、前職の第三者に照会します。

中途採用の選考プロセスでは、面接は3回行われることがほとんどです。

ただし、応募する職種や応募形式によって選考プロセスは変わるため、紹介した通りの選考プロセスにはならない可能性もある点に注意してください。

PwCコンサルティングの選考プロセスで最も通過が難しいと言われているのが、ケース面接やフェルミ推定の形式で行われる「二次面接」です。

以下では、PwCコンサルティングの面接対策で特に重要なケース面接とフェルミ推定について解説します。

4-1. ケース面接への対策が必要

PwCコンサルティングの面接対策ではケース面接への対策が必要となります。

ケース面接とは、面接官から出題された特定の課題に対し、制限時間内に解決策を回答するという形式の面接です。

ケース面接の課題は業務に関連する内容となることが一般的です。PwCコンサルティングのケース面接は、クライアントの経営課題を想定した内容が出題されると考えてよいでしょう。

ケース面接の出題では、企業の売上・利益率・顧客数などのデータが提示されます。応募者は自身が持っている知識や情報を活用して、数字に裏付けられた論理的・合理的な回答を提示しなければなりません。

ケース面接の対策としては、例題を繰り返し解いて論理的思考力やデータ分析能力、解決策の提案力を高めることが大切です。ケース面接は出題内容のパターンがある程度決まっていて、例題でパターンに慣れておくことで本番でも論理的思考と適切な解決策の提案を行えます。

4-2. フェルミ推定への対策が必要

PwCコンサルティングの二次面接はフェルミ推定の形式で行われることもあります。フェルミ推定はケース面接の際にも必要になる考え方であるため、ケース面接対策としてもフェルミ推定への対応が重要です。

フェルミ推定とは、具体的なデータが収集できない数量や規模を、自分の知識や与えられた情報をもとにして大まかに推定する手法のことです。「日本にあるマンホールの数は何個か」のように正確な答えが分からない問題も、身近にあるマンホールの数や日本の面積をもとにして論理的に推定できます。

ケース面接では与えられるデータが限定的で、そのままでは数値に裏付けられた解決策を提示できないことも珍しくありません。フェルミ推定の考え方を知っていると、与えられたデータをもとに論理的に推定した情報を活用して、より具体的な解決策を提示できます。

フェルミ推定の対策をするには、日本の人口・面積・世帯数といった基本的なデータを知っておくとともに、正確な計算能力を鍛えることが重要です。

また、フェルミ推定では答えの正確さよりも、論理的に正しいという説得力があるかどうかが重視されます。フェルミ推定の例題をいくつも解き、仮定を立てて論理的に推定を進める思考法に慣れるとよいでしょう。

5. PwCコンサルティングへの転職を成功させるコツ

PwCコンサルティングの中途採用に応募する際は、面接対策の他にも、自己分析や企業研究などの総合的な対策を進めることが大切です。最後に、PwCコンサルティングへの転職を成功させる6つのコツを解説します。

5-1. 自己分析を徹底する

PwCコンサルティングはコンサルティング事業に貢献できる優秀な人材を求めており、自己分析を徹底することが重要となります。「自分の強み・弱み」や「自分がなぜPwCコンサルティングに入社したいか」などについて分析と評価を行いましょう。

特に中途採用の方は、「前職までにどのような経験を積んだか」「中途採用である自分の強みは何か」をしっかりと分析してください。中途採用ならではの自己分析を行うと自分のアピールポイントが分かり、面接の質疑応答で説得力のある回答ができます。

5-2. 企業研究を行いPwCの特徴を理解する

PwCコンサルティングについて企業研究を行うことで、応募書類の作成時や面接時にPwCコンサルティングの特徴を踏まえた対応ができます。

PwCコンサルティングは規模が大きい企業であり、幅広い産業への対応とソリューション提案ができる部門がいくつも存在します。部門や職種によって業務内容や求める人物像・経験が異なるため、応募するポジションについても研究しなければなりません。

PwCコンサルティングの企業研究を行うには、企業のWebサイトや採用ページを確認したり、転職エージェントに相談したりする方法があります。

5-3. 書類・面接対策を入念に行う

PwCコンサルティングの中途採用では書類選考と3回程度の面接が行われるため、書類・面接対策を入念に行うことが大切です。

中途採用の書類・面接対策としては、自己分析で整理した自分の経験・強みをアピールするとともに、ケース面接とフェルミ推定の対策を行いましょう。

ケース面接・フェルミ推定の例題を繰り返し解き、面接を想定した受け答えの練習も行うことで、面接で落とされにくくなります。

5-4. アピールできる実績を作る

前職で戦略立案を行っていたなど経験や専門性をアピールできる実績を作っていると、採用担当者に注目してもらえます。PwCコンサルティングは即戦力の獲得を目的として中途採用を行っているためです。

また、アピールできる実績の内容がPwCコンサルティングの方針と一致しているかや、チーム単位での活動に欠かせない協調性があるかも重視されます。自身の実績を整理する際に、PwCコンサルティングが求めるポイントに合致していることを確認しましょう。

5-5. 応募するポジションを慎重に選ぶ

PwCコンサルティングでは中途採用者を即戦力として期待しているため、応募するポジションを慎重に選ぶ必要があります。責任の重いポジションで内定獲得ができても、自身のスキルが足りない場合は期待に応える活躍ができません。

PwCコンサルティングのポジションは、下から順にアソシエイト・シニアアソシエイト・マネージャー・シニアマネージャー・ディレクター・パートナーの6つです。3つ目のマネージャーからは管理職となり、仕事に重い責任が伴います。

コンサルティング業務経験者ではない方は、シニアアソシエイト以下のポジションを選ぶとよいでしょう。

5-6. コンサル転職に強い転職エージェントを活用する

コンサル転職に強い転職エージェントを活用すると、応募書類の添削や面接対策などの心強いサポートを得られます。

コンサル転職に強い転職エージェントには、コンサル業界に精通していて、面接や採用のポイントに詳しいアドバイザーが在籍しています。特にPwCコンサルティングへの転職支援実績がある転職エージェントは、ケース面接やフェルミ推定の対策についてもサポートを得られるでしょう。

難易度が高いと言われているPwCコンサルティングの中途採用も、コンサル転職に強い転職エージェントを活用すれば採用の可能性を高められます。

まとめ

PwCコンサルティングへの転職は難易度が高いですが、しっかりと準備をすれば成功の可能性は高まります。自己分析や企業研究を通じて、自分の強みを明確にし、アピールできる実績を積むことが重要です。また、選考プロセスに合わせた面接対策を行い、コンサル転職に強いエージェントを活用することも有効です。

この記事で紹介したポイントを参考にしながら、準備を整えてPwCコンサルティングでのキャリアを実現してください。

元BIG4の採用決定者が、あなたの転職をサポートします。

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