KPMGコンサルティングの強みと特徴｜業績・社風・選考のポイント

KPMGコンサルティングは、監査・税務・アドバイザリーサービスを提供するグローバルなプロフェッショナルファームです。マネジメントコンサルティングとリスクコンサルティングの両面からのアプローチが、KPMGコンサルティングの大きな強みです。

当記事では、KPMGコンサルティングの強みや特徴、業績・実績を詳しく解説します。また、働きやすい環境を整えた社風や、選考プロセスの詳細についてもご紹介します。これからKPMGコンサルティングに挑戦しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

KPMGコンサルティングは、監査・税務・アドバイザリーサービスを提供する、独立したプロフェッショナルファームによるグローバルな組織です。143の国と地域でサービスを提供し、世界中のメンバーファームに約273,000人のパートナーと従業員を擁しています。

KPMGはクライアントや社会に質のよいサービスを提供するだけでなく、社員の働く環境にも力を入れており、業務改善・経営を行っている点が特徴です。ユニバーサム社による「世界で最も魅力的な企業ランキング2021」では、第8位にランクインしました。世界的に見ても、社員への手厚いサポートや、スキル・キャリアに合わせた業務が行える環境が整っています。

また、KPMGは少数精鋭のコンサルティングファームであり、各社員が裁量を持って業務に携われる点が魅力です。これにより、個々のスキルを存分に活かし、より良いサービスを提供できます。

KPMGの強みは、大きく分けて以下の2点です。

引用：転職サービスのムービン「特徴・強み　- KPMGコンサルティング – 転職、採用情報」引用日2024/05/27

攻めの「マネジメントコンサルティング」と守りの「リスクコンサルティング」に特化することで、総合的に企業の成長を支えます。それぞれの強みについて解説します。

「マネジメントコンサルティング」の分野では、戦略立案から業務プロセス改善、ITシステム導入を手がける点が特徴です。コンサルティングの「攻め」のすべてのフェーズを、一貫してサポートできる体制を構築しています。

KPMGが誕生した2014年当時、産業・経済のグローバル化が急速に進んでいました。そのため、日本企業は時代に合わせたガバナンスの構築を含む対応に追われていました。KPMGは変化する時代に合わせ、マネジメントにおけるプロフェッショナルサービスを提供する企業として躍進しています。

「リスクコンサルティング」の分野では、リスクマネジメント、内部統制構築、内部監査支援を中心にサポートしています。また、個人情報やサイバーセキュリティ対応など、万全の「守り」を提供する点も特徴です。

ITの急速な進化は、業務の効率化を後押しする一方で、サイバー攻撃などのリスクが高まる要因になります。手厚いリスクコンサルティングにより、ITの進化とガバナンス、セキュリティ対策などのリスクマネジメントを企業の外部からサポートし、企業の成長を促進します。

KPMGは、2022年9月30日までの事業年度において、メンバーファームの年間合計収入が350億ドルに達したと発表しました。経済や地政学的な不確実性が続く中での成長は、「攻め」と「守り」の両立だけでなく、ディールアドバイザリーサービスの成功も関与しています。また、テクノロジーへの投資やKPMGのノウハウの活用も成功要因の1つです。

具体的な事例として、2018年にスポーツ庁から委託を受けて実施された「新たなスポーツビジネス等の創出に向けた市場動向」が挙げられます。この大規模な調査は2か月という短期間で実施され、KPMGの幅広いネットワークが活用されました。関係者が調査結果を参考にし、スポーツビジネスの発展実現に向けて、読みやすい資料づくりへのこだわりも評価されました。

また、国内大学初のRPA本格導入に挑んだ、学校法人早稲田大学のサポートに携わった実績もあります。伝票入力担当者の負担を最小限にし、今後の大学のモデルとなるような取り組みを実行しました。

コンサルティングは、残業が多く仕事がハードというイメージがあるかもしれません。また、中途入社が多いコンサルティング会社では、即戦力としての働きが求められることを心配する人もいます。

ここでは、KPMGの社風と働き方について紹介します。

KPMGは風通しが良い社風であり、一人ひとりがプロフェッショナルであることを意識し、仕事で活躍することを求められる職場です。チームや組織の一員として働くことはもちろん、自分で考え行動する能動的な姿勢が評価されます。

社員同士でリスペクトし合い、柔軟な思考でクライアントへの価値を最大化できるようオープンな交流も盛んです。マネジメント層のキャッチーなキャラクターもよい雰囲気を底上げしています。

また、少人数のチームでプロジェクトに取り組む環境のため、KPMGグループ全体でテニス・ゴルフなどを通してチームを越えた交流ができる機会を設けています。横のつながりが感じられる場づくりも特徴です。

KPMGは幅広い視点で仕事の無駄を削減し、社員の意識・行動を含む根本的な課題にアプローチしています。特に、テクノロジーを積極的に活用することで、多様な社員が経験を積みやりがいを感じ、最大限のスキルを発揮できる環境づくりを支援しています。

労働時間の長さではなく、時間単価あたりのバリューを重視する「プロジェクトLEAP」の実施も働き方改革の1つです。

働き方改革によって導入された制度の中で、代表的なものは以下の通りです。

引用：コンサル転職＆ポストコンサル転職のアクシスコンサルティング【公式】「【独自取材】KPMGコンサルティング株式会社の働き方(残業時間、激務度、社内制度、ワークライフバランスまで)」引用日2024/05/28

KPMGならではの制度もあり、社員がメリハリをつけて仕事に取り組めるような工夫がされています。

KPMGでは、幅広い分野のコンサルタントを募集しています。一般的な選考プロセスは以下の通りです。

選考は春、夏、秋と3回タイミングがあり、夏・秋は2次面接の後にインターンが実施されることもあります。また、2025年卒向けの選考ではケース面接が実施されました。

それぞれの選考プロセスの対策として、まずは企業研究が欠かせません。企業研究はすべての選考プロセスにおいて重要ですが、KPMGをはじめとするコンサルティング業界の企業研究は難易度が高いとされています。

特に、KPMGは書類選考段階で「なぜコンサルティング業界を選ぶのか」「なぜKPMGなのか」を重視しています。明確に説明できるよう、公式サイトを参考にしたり個別のセミナーや説明会に参加したりして、企業への理解を深めましょう。

また、KPMGはWebテストのボーダーが高い点も特徴です。試験形式は「玉手箱」であり、他社の選考で玉手箱を複数解き、問題集を購入して練習し、時間内に解ききれるようにするなど準備を入念に行ってください。

2025年卒向けの選考で実施されたケース面接においては、筋道を立てて思考する能力が求められます。漏れやダブりなく考えられているか、優先順位をつけて考えられているかが重要なため、ケース面接例題に取り組み対策するのがおすすめです。

どの選考プロセスも難易度は決して低いとは言えませんが、事前の準備で対策できるものがほとんどです。自分の苦手とするプロセスについては早めに対策して選考に臨んでください。

KPMGコンサルティングは、グローバルな規模で監査・税務・アドバイザリーサービスを提供するプロフェッショナルファームです。マネジメントコンサルティングとリスクコンサルティングを通じて、企業の成長を多角的に支援します。

また、社員の働きやすい環境を整え、プロフェッショナルな姿勢を持つ社員が活躍できる社風が特徴です。選考プロセスは難易度が高いものの、事前の準備で対策が可能です。KPMGに挑戦する方は、企業研究や選考対策をしっかりと行い、万全の準備で臨みましょう。